いとしいとしというこころ

じゃにおたたのしい

二次元ドルオタからジャニオタへの坂を転げ落ちた話

 

先日、こんなツイートを見かけました。

 


“ジャニーズスイッチ”というパワーワードに笑ったのもつかの間、そのあと思ったのが「いやこれまさに自分のことでは……?」ということ。
というのも私自身、それまで三次元のアイドルとは縁もゆかりもない生活を送っていたのに、最近ごろごろとその坂を滑り落ちていったから。

ということで自分用に振り返ってみようかなと思い、ジャニオタ御用達はてなブログを開設してみました。楽しい。

 


① 二次元ドルオタとしての数年間
もともとわたしは同年代の女子に比べてジャニーズに対する知識は少ない方でした。嵐以上のグループは顔と名前が一致するけど、関ジャニあたりからもう怪しい。若手グループはいわゆる「センター」がほんのりわかるくらい。
決まった曜日の決まった時間に決まったものを視聴するという行為がこの上なく苦手なので、ドラマも基本見ない。テレビも見ない。
けれどその一方で、“アイドル”というものに対する興味は人一倍あったと思います。
なぜかというと、アイドルマスター SideM」というアイドル育成ソーシャルゲームに夢中になっていたから。

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アイドルマスターというコンテンツは、ユーザーがプロデューサーとしてアイドルをプロデュースしていくゲームです。
そこに登場する男子高校生アイドルの秋山隼人くんという男の子をわたしはサービス開始から応援していました。いわゆる“担当アイドル”というやつです。

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秋山隼人くんについて話すと何万字あっても足りないので詳しいことは割愛しますが、とにかく頑張り屋さんでちょーっと泣き虫で、でもまっすぐに夢を追いかけるとっても一生懸命な男の子です。大好き。
隼人くんはリーダー兼ギタリストとして、High×Jokerという5人組バンドグループに所属しています。そしてそこに所属するアイドルの一人が若里春名くんというアイドル。

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イケメン。

わたしの担当アイドルは隼人くん一人ですが、春名のことも同じくらいの熱量で応援していました。理由は腐女子察してください。
この春名くん、バイトに奮闘するあまり2留しているという愛すべきおばかさんなんですが、とにかくイケメンで明るくてまあ女子にモテる。ずるい。そしてイケメン。とにかくイケメン。

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イケメン。

そんなこんなで2次元の担当アイドルの活動に一喜一憂しつつ、プロデュースを頑張るソシャカスドルオタの日々を送っていました。ジャンル柄か三次元のアイドルも応援しているフォロワーさんも多かったですが、へぇ~と思いながらも二次元で手一杯な状態。そんな状態が数年続いていました。

 


② ある広告と曲に出会う
ソシャゲは(遊び方によりますが)とにかく金がかかる趣味です。わたしもしがない社会人として朝早くから夜遅くまで働いているのですが、そんな労働の象徴である毎日の通勤電車(混雑)に唯一の癒しがありました。
それは赤ずきんを題材とした、銀座カラーの広告。

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もともとオタクって童話モチーフとか好きじゃないですか。わたしは好きです。
毎日かわいいな…いいな…と思ってぼんやり眺めていました。このイケメン誰だろうと思って検索をして、藤ヶ谷太輔という名前を知ったのもこのときがはじめて。はージャニーズかあと思ったのを覚えています。
当時のわたしは藤ヶ谷さんを除けばKis-My-Ft2のメンバーは玉ちゃんしか知りませんでした。「ごくせんの子」というイメージ。その当時の知識(茶髪ギラギラヤンキーイケメン)で止まっていたので、わたしのなかでは勝手に「チャラくてナルシストで好きになれないタイプ」という固定観念が残っていました。ごめんね玉ちゃん…

 

さて、2次元のアイドルオタクが3次元のアイドルを好きになったらどうなるか。

わたしの場合は、同一視がはじまりました。

すぐそういうこと言う~!!!

 

そんなこんなでわたしの中のうっすいジャニーズ辞典に「キスマイの藤ヶ谷さん(若里春名)」が追加されましたが、特にキスマイのことをそれ以上調べるでもなく、そのまま。
ただ偶然と言うのは重なるもので、数か月後にまたきっかけが巡ってきます。
それはたまたまラジオで聴いた曲が最高にかわいくて、歌詞を頼りに検索したとき。それはKis-My-Ft2”MU-CHU-DE恋してる”という曲で、銀座カラーのCMソングとして起用されていた曲でした

ホワイトデーライブというのは当時やっていたゲーム内のイベントで、その名の通りホワイトデーにちなんだライブイベントを行うべく、事務所内で数名のアイドルが選抜されていました。

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前述した隼人くんと春名はこの年のイベントには参加していませんでしたが、同じグループである伊瀬谷四季くんが参加していて、そのカードがとても好きだったのです。さわやか。

ただでさえ好きな曲調にキラキラの歌詞、恋を歌った甘い声はわたしの胸にクリーンヒットでした。もともと大好きな広告のイメージソングだというのだからなおさら。




大興奮。
そしてとどまらない藤ヶ谷太輔=若里春名への妄想。

 





銀座カラーのCM若里春名にやってほしいbotか???


でも不思議なことにここまで騒ぎ散らしてるのにこれでもキスマイについて深くは調べなかったんですよね……せいぜいCDを借りた程度。

オタクあるあるで「この時好きになってたら」って思わないでもないけど、考え始めたらきりがないのでやめます。今楽しいし。

 

というわけで2016年も相変わらず2次元ドルオタをめいっぱい謳歌していたんですが、タイミングというのは重なるもので年末にまたキスマイとの不思議な縁が巡ってきました。それは7人表紙のan・anを本屋で見かけたときと、年末の音楽番組で偶然曲を披露する彼らを見たとき。

年中繁忙期のような職種なんですが年末はものすごく忙しい時期で、職場と家との往復とで癒しを求めていたんだと思います。

相変わらず銀座カラーの広告は忙しい朝と疲れ果てた夜の癒しでした。
たまたま見た音楽番組は何を披露していたか忘れましたが、疲れた体に藤ヶ谷さんのウィンクは最高にききました。アイドル最高。
そんなときにCMでキスマイ2016年のツアーであるISCREAMの円盤が年末に発売されることを知りましたが、「円盤買ったらもうハマっちゃうしな~ww」と思って購入には至らず。いいから早く買って。
思えばこのときもうカウントダウンは始まっていたんだろうなと思います。でもまだキスマイに対する認識が「藤ヶ谷さん」「玉森君(苦手)」「ラブライバーの宮田さん」という3つしかない状態。無知にもほどがある……

 


③ 坂に足をかけた瞬間
毎年年越しは友達の家で一緒に迎えていて、この年もそうでした。友達はオタクとは遠く離れたイケメンとドラマが好きな今時女子ふたり。
そんな女の子が年越しに見る番組と言えば一つしかありません。ジャニーズカウントダウンです。

「最近藤ヶ谷さん好きなんだ~」とほんのり伝えていたので、キスマイが出るたびに「ほら!藤ヶ谷くんいるよ!」「ウィンクしたよ!」とステレオで推される推される。
藤ヶ谷さんめっちゃウィンク上手。しぬ。
CDTVも出るみたいだから見ようよ~!私玉ちゃんが好きだな~♡」と言われ、付き合ってもらいCDTVも見ました。

見終わる頃にはすっかり藤ヶ谷さんのウィンクが目に焼き付いて離れなかったわたし。

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即買い。2017年開けて数時間にしてamazonのお世話になる。
この日のamazonはめちゃくちゃに仕事が早くて、年越し後自分の家に帰るとすでに届いていました。ありがとうamazon

前述したとおりそもそもキスマイが7人組だということを知らなかったので、ネットで得た情報とにらめっこしながらメンバーの顔と名前を必死で照らし合わせました。

北山さん→歌がうまい。小さいけど最年長。なんか藤北とかいうのが人気らしい。シンメ…?ギターの弾き語り隼人くんにもやってほしい

千賀さん→お顔が整っててキラキラしてる! メイキングとか見ててすごいファン思いな人だなあと思った記憶

宮田さん→やだ…オタ芸してる…親近感… 宮…玉…?

横尾さん→めっちゃ細い…もっと食べてほしい…(謎の心配)

藤ヶ谷さん→ウィンクめっちゃうまい 意外とおちゃめなところがあってかわいい!サインボール投げる前にちゅってするの最高に若里春名で解釈が一致

玉ちゃん→かわいいしかっこいいし顔がいい好き(苦手意識は3秒で吹き飛んだ)

二階堂さん→この人ジャニーズっぽくない髪型してるな~! ラップがお上手!

好きになったら一直線。すぐやる課のオタクなのでまあどかどか買いあさる。

キスマイはキスマイBUSAIKUとかいうキス担量産番組があるのでわたしも例に漏れず履修したんですがこれが面白いし見てるとメンバーの性格なんかもつかめて楽しい!
この時期深夜2時とかまで毎日起きてて平均睡眠時間4時間ぐらいだったんだけどちっとも苦じゃありませんでした。好きって偉大。

まあ体はついてきませんでしたけど。

 

 

④転げ落ちていくだけ

もうとにかく何見ても楽しい!好き!楽しい!な新規ハイ状態。

さて、ジャニーズには”自担”という概念があります。

わたしは藤ヶ谷さんがきっかけでキスマイを知ることができたけど、藤ヶ谷担かと言われたらちょっと違うのかなぁと思っていました。もちろん大好きで目がいくんだけど、自担かと言われるといまいち踏み切れない。そんなふわふわした日々を送っていました。でも7人みんな好き!楽しい!それでいいじゃん!ぐらいに。

ところで、ジャニーズの円盤を買って衝撃だったのが”マルチアングル”というシステム。これは一曲の中で自分の好きなメンバーのアングルを選んで、自分だけの映像を編集できるというものです。部分ごとに編集できるのはavexぐらいみたいですが。

わたしが買ったライブツアー"ISCREAM"にもこのマルチアングルが収録されていて、わたしの大好きなMU-CHU-DE恋してるもその中の一曲でした。この曲、ライブだとCMで藤ヶ谷さんがつけている狼耳をメンバー全員がつけてくれるというオタクが倒れなかったのか心配になる演出がされています。

このときの藤ヶ谷さんがまぁ若里春名で(概念)繰り返し藤ヶ谷さんアングルで見ていたのですが、ふと思い立って他のメンバーでも見てみることにしました。

Ki,s,M,y,t。頭文字の順に見て、ラストは二階堂さん。ほんとにジャニーズっぽくない髪型だな~って笑って見ていたのですが、サビに差し掛かった瞬間、冗談抜きで雷が落ちたかと思いました。

笑顔がかわいい。

改めて書くとシンプルすぎる。でも、はじめて隼人くんを見たときと同じ感覚でした。

一度受けた衝撃を持って他の映像を見たらまさに「あばたもえくぼ」。キスブサで一生懸命やって全力で気持ち悪がられる様も、掠れたハスキーな声も、長い手足としなやかな指先を活かしたダンスも、子供みたいに笑う顔も、ちょっとおばかさんなところも、いやだいぶおばかさんなところも、かわいくて魅力的でまぶしくて。これが自担か、と思いました。

特別に好きな人ができたらもっともっと楽しくて。

見て、聴いて、笑って、泣いて、笑って。

 

 

悪い言い方になってしまうんだけど、ジャニーズの男の子たちってみんな「スクールハイカーストの最上位のすかした男の子たち」っていうイメージがありました。

でも全然違った。がむしゃらで熱くて、それぞれがてっぺんを目指している。泥臭いこともして、メンバーやファンの子を大切にしたりしなかったり(笑)しながら、「俺たち7人」なんて一人称を掲げて、背中合わせでみんなでまっすぐ上を向いている。

きっとどこにでもいる男の子たちが出会って、グループ名を与えられて、ステージの上で一生懸命に歌って踊って喋って。一心に目指すのは「国民的アイドル」。

 

その姿はわたしがずっと追いかけてきた、秋山隼人くんの姿と被るところがたくさんありました。

 

次元は違っても、”アイドル”という言葉が持つまぶしさとか、人の胸を焦がす温度とか、そういうものは全く変わらなかった。いわゆる”ジャニオタ”と呼ばれるオタクになって一番思ったのはそんなことで、今日もわたしは次元を混濁しつつ、大好きな担当アイドルの姿を追いかけています。

オタクって楽しい。アイドルは楽しい。アイドルは幸福。

 

 

 

そんなこんなで坂をいまだ転がり続ける日々を送っています。

下り坂だと分かっていて踏み出した一歩には、ローラーがついていたんだなと思うことにしています。キス担だけにね。

チケットが取れなくて泣いたり、お酒片手に泣きながら語り合える友達ができたり、もう1人大好きな自担が増えたり、Jrにごろんごろんしたり、ドルオタとして話のネタは尽きないんですが、それはまた別の機会に自己満足で上げられたらいいな。

とにかく毎日が楽しい。

そして藤ヶ谷太輔は若里春名。 

 

 

ここまでお読みくださりありがとうございました!